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ペイン・イメージング
著者: 木村智政1 倉田二郎2
所属機関: 1愛知医科大学学際的痛みセンター 2東京女子医科大学麻酔科
ページ範囲:P.540 - P.542
文献購入ページに移動痛みという感覚と情動体験は,脳の関連領域の神経活動を変化させる結果,脳機能画像に影響を与える.疼痛に関連した脳機能画像変化は,約10年前からペイン・イメージングと総称されており,疼痛医学の基礎と臨床の両面から注目を集めるようになってきた2).痛み感覚は求心性の痛み伝達系を介して脳における関連領域でのブドウ糖代謝を変化させ,痛み関連領域の血流変化を生じる.この痛みによる血流変化と糖代謝変化,ヘモグロビン変化のいずれかを非侵襲的に可視化したのが,ペイン・イメージングである.
脳機能変化を検出する代表的方法として,脳血流を反映する単光子放出断層撮影法(single photon emission computed tomography:SPECT),主に糖代謝ないしは脳血流変化を示す陽電子放出断層撮影法(positron emission tomography:PET),関連領域の還元型ヘモグロビン変化を示す機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging:fMRI)がある(図1).
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