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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻5号

2006年05月発行

文献概要

連載 日本の整形外科100年 4

日本整形外科学会の設立とその後の発展

著者: 蒲原宏1

所属機関: 1日本歯科大学医の博物館

ページ範囲:P.550 - P.554

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 本邦の大学,医学専門学校に整形外科学講座が設立され外科からの分離に努力し,治験例も増加してきたが,研究成果を発表する場が少なかった.主要な研究は日本外科学会の席上で講演するか,日本外科学会雑誌あるいは綜合雑誌に発表する状況が続いていた.

 すべて外科出身の整形外科の先駆者たちも日本外科学会の柵の中から出られず,田代義徳も明治42(1909)年に第10回日本外科学会会長を務めている.大正3(1914)年には宿題報告「関節結核」を住田正雄と田代義徳が行っている.

参考文献

1)東京慈恵会医科大学整形外科教室:第50回日本整形外科学会記念誌.1977
2)新潟大学整形外科学教室日本整形外科学会60年の歩み編集委員会:日本整形外科学会60年の歩み.新潟大学整形外科学教室,1987
3)蒲原 宏:第1回日本整形外科学会の写真.整形外科43:582-583,1992
4)村地俊二・他:名倉重雄伝.名古屋大学整形外科同門会,1990
5)田波幸男:高木憲次―人と業績.日本肢体不自由児協会,1967
6)天児民和:私のあしあと(自費出版).1965
7)天児民和:整形外科臨床40年.金原出版,1969
8)天児民和:整形外科を育てた人達.九州大学整形外科学教室,1999
9)前田和三郎:私の履歴書.信愛.前田和三郎先生を偲んで.前田和三郎先生追悼記刊行委員会,1985
10)林 道雄:無常迅速天児民和.西日本新聞社,1980
11)田代秀徳:先考遺影―田代義徳追悼録.南江堂,1963
12)岩原寅猪,天児民和,片山良亮:座談会 日本整形外科の黎明期.臨整外9:1022-1033,1974
13)伊藤 弘,伊藤鉄夫,天児民和:対談 京大整形外科の昔を聞く.臨整外11:83-91,1976
14)浜田三郎,天児民和:対談 東大整形外科の昔を聞く.臨整外10:835-841,1975
15)日本整形外科学会雑誌.1巻1号-13巻,1926~1938
16)Ito H, Tsuchiya J, Asami G:New radical operation for Pott's disease. J Bone Joint Surg 16:499-515, 1934
17)天児民和:欧州整形外科見聞記(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ).外科1巻3,4,5号,1937
18)高木憲次:高木式消息鏡.医科器械図録18.日本医科器械学会,1937
19)Amako T:50 Jahre der Orthopädie. Kyushyu Universität, 1960
20)小林 晶:天児民和先生の足跡.九州大学整形外科学同窓会誌(平成17年度).4-30,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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