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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻5号

2006年05月発行

文献概要

装具

テニス肘に対する中指伸展制御付き手関節バンドの効果について

著者: 月村規子1 戸田佳孝1

所属機関: 1貴晶会戸田整形外科リウマチ科クリニック

ページ範囲:P.561 - P.565

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 近年のテニス肘は,コンピュータによるマウスやキーボード操作などの手指および手関節の伸展により,上腕骨外上顆にかかる負荷が大きくなることが原因の1つであると考えた.われわれは,中指および手関節の伸展を制御するバンド(新型バンド)を考案・作製し,その1週間の装着効果を従来のテニス肘バンドと比較した.その結果,従来型バンド(11例)よりも新型バンド(13例)で日常生活動作困難度(p=0.021)および視覚疼痛指数(p=0.005)が有意に改善した.以上の結果から,テニス肘では従来型バンドよりも新型バンドを使用することにより,1週間という短期間でテニス肘の痛みが軽減し,コンピュータを使用する作業に短期間で復帰できるのではないかと結論した.

参考文献

1)福岡利之:上腕骨外上顆炎について.保存的治療法を中心に.日本臨床整形外科医会会誌20:75-78, 1995
2)二見俊郎:テニス肘.臨整外34:350-351, 1999
3)Nirschl RP, Pettrone FA:Tennis elbow:The surgical treatment of lateral epicondylitis. J Bone Joint Surg Am 61:832-839, 1979
4)小田明彦,阿部宗昭,櫛辺 勇・他:リハビリテーションプログラム早期復帰のためのトレーニング指導.テニス肘.臨床スポーツ医学16:688-672, 1999
5)Stratford P, Levy DR, Gauldie SA, et al:Extensor carpi radialis tendonitis:A validation of selected outcome measures. Physiotherapy Canada 39:250-255, 1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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