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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻5号

2006年05月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨転子部骨折に対するMIJネイルの短期治療成績

著者: 木浪陽1 高杉茂樹1 廣岡孝彦1

所属機関: 1尾道市立市民病院整形外科

ページ範囲:P.577 - P.583

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 大腿骨転子部骨折に対して,ラグスクリュー回旋防止機構内蔵2本打ちshort femoral nailであるMade In Japan(MIJ)ネイルを用いて手術を行い,3カ月以上の経過観察が可能であった40例を対象とした.男性7例,女性33例で,平均年齢83.4歳,平均観察期間は4.6カ月であった.カットアウトなどの合併症なく,全例骨癒合を得た.MIJネイルの最大の特性は,骨頭にスクリュー2本を挿入した状態で遠位のラグスクリューの回旋を防止できることであり,短期成績は良好であった.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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