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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻5号

2006年05月発行

文献概要

臨床経験

腱板断裂に対するmini-open cuff repair法―自動挙上不能例に対する成績

著者: 宍戸裕章1 菊地臣一1 紺野慎一1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.597 - P.601

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 肩関節の自動挙上が不可能な腱板断裂の症例(10例10肩)に対してmini-open cuff repair法(mini-open法)を行った.これらの症例の術後2年の時点での治療成績を検討した.JOAスコアの機能項目では,広範囲断裂群は大断裂群と比較して評価点が有意に低かった.また,広範囲断裂群は大断裂群と比較して術後の屈曲と外転角度が有意に小さかった.Mini-open法は,大断裂に対して有効な治療手段と考えられる.しかし,広範囲断裂群では,術後の自動屈曲・外転角度の改善が大断裂群に比し不良で,機能項目の評価点が低く,治療成績は劣っていた.

参考文献

1)Baker CL, Liu SH:Comparison of open and arthroscopically assisted rotator cuff repairs. Am J Sports Med 23:99-104, 1995
2)Bigliani LU, Cordasco FA, Mcllveen SJ:Operative repair of massive rotator cuff tears:long-term results. J Shoulder Elbow Surg 1:120-130, 1992
3)宍戸裕章,菊地臣一,紺野慎一:肩腱板完全断裂に対する鏡視下肩峰下除圧術―短期治療成績.臨整外37:907-910, 2002
4)Rokito AS, Cuomo F, Gallagher MA, et al:Long-term functional outcome of repair of large and massive chronic tears of the rotator cuff. J Bone Joint Surg Am 81:991-997, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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