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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻7号

2006年07月発行

文献概要

症例報告

結核性強直股関節に対して人工股関節置換術(THA)を行った1例

著者: 富友宏ステファン1 鈴木聡1 佐竹剛1 原田有樹1 奥村秀雄2

所属機関: 1公立高島総合病院整形外科 2洛陽病院整形外科

ページ範囲:P.821 - P.824

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 われわれは結核性強直股関節に対する人工股関節置換術(THA)を経験した.症例は63歳の女性で,5歳時に左結核性股関節炎に罹患した.左股関節痛は持続していたが,50歳頃からは疼痛が消失したため放置していた.62歳時に両膝関節痛,腰痛が出現してきたため当科を初診した.初診時には左股関節の強直,両変形性膝関節症を認めた.荷重脚を得るためにまず右人工膝関節置換術を施行し,1年後に左THAを施行した.腰痛,両膝関節痛が軽減しADLの改善を認めた.THAは結核性強直股関節に対する有用な治療の選択肢の1つである.

参考文献

1)Hardinge K, Williams D, Etienne A, et al:Conversion of fused hips to low friction arthroplasty. J Bone Joint Surg Br 59:385-392, 1977
2)Joshi AB, Markovic L, Hrdinge K, et al:Conversion of a fused hip to total hip arthroplasty. J Bone Joint Surg Am 84:1335-1341, 2002
3)Kilgus DJ, Amstutz HC, Wolgin MA, et al:Joint replacement for ankylosed hip. J Bone Joint Surg Am 72:45-54, 1990
4)Kim YH, Han DY, Park BM:Total hip arthroplasty for tuberculous coxarthrosis. J Bone Joint Surg Am 69:718-727, 1987
5)Kim YY, Ahn JY, Sung YB, et al:Long-term results of charnley low-friction arthroplasty in tuberculosis of the hip. J Arthroplasty 13:106-110, 2001
6)大野晴子,石井孝子,古賀俊光・他:股関節強直に対してTHAを施行した4例.整形外科と災害外科50:104-108, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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