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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻8号

2006年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 腰部脊柱管狭窄症―最近の進歩

腰部脊柱管狭窄と血管疾患

著者: 鳥畠康充1

所属機関: 1厚生連高岡病院整形外科

ページ範囲:P.865 - P.870

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 最近の本邦における疫学調査から,腰部脊柱管狭窄(LCS)による間欠跛行患者は,慢性動脈閉塞症(PAD)の約7倍程度と推測される.両者を鑑別するポイントは,姿勢因子,下肢知覚障害部位,立位負荷試験,下肢動脈の脈拍異常,ABPI(ankle brachial pressure index)である.しかしながら,画像診断で両者の所見を認め,特徴的症状が混在する合併型間欠跛行患者が,1割以上存在する.その治療法に定まったものはないが,当科では,まずそれぞれの疾患が手術適応であるかを見極め,保存的治療は,両者に有効な血流改善剤や神経ブロックを行っている.本邦では,間欠跛行患者の初診を整形外科医が担当する場合が多い.われわれは,今後,激増が予想される血管性間欠跛行に対しても,診断技術を備える必要がある.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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