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文献概要
関節の腫脹は日常診療でよく経験する1つの関節所見である.腫脹の原因が関節内の液体の貯留の場合,関節水症と診断する.関節水症の原因は炎症性,非炎症性,感染性の3つに大別する.関節液の白血球数,蛋白量,培養での感染の有無が鑑別の基本である.全身所見としての他関節所見,発熱,発疹などにも注意する.必要に応じて血液検査(白血球数;RA,抗核抗体,尿酸値)を行う.また関節内や周囲の骨軟部腫瘍のために関節水症が発症する例も稀でない.感染症が疑われる場合,その起因菌としてグラム陽性・陰性菌だけでなく嫌気性菌,結核菌,真菌も忘れてはならない.
参考文献
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