臨床整形外科41巻9号

2006年09月発行

検査法

骨粗鬆性椎体骨折に対する新しいX線撮影法（三態撮影）

著者： 浜田修¹ 宮野憲仁¹ 西田恭博¹

所属機関： ¹市立士別総合病院整形外科

ページ範囲：P.949 - P.954

　骨粗鬆症性椎体骨折は，受傷時には予期できないほどの著しい椎体圧潰を来すことが少なくないことから，受傷時から椎体内に異常可動性を来しているのではないかと推測した．損傷椎体の動的情報を得る目的で仰臥位，側臥位，座位での側面X線撮影を行い，この撮影法を三態撮影と名付けた．新鮮椎体骨折20例に三態撮影を行った結果，椎体楔状角は仰臥位より側臥位，側臥位より座位で有意に大きくなっており，椎体異常可動性の存在を確認することができた．

参考文献

1）安宅洋美，丹野隆明，根本哲治・他：骨粗鬆症性胸腰椎椎体骨折後の不安定性に起因した遅発性脊髄障害の2例．臨整外39：851-855, 2004

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