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国際学会印象記
Spine Across the Sea 2006に参加して
著者: 持田讓治1
所属機関: 1東海大学医学部外科学系整形外科学
ページ範囲:P.46 - P.47
文献購入ページに移動「Biomaterial in spinal reconstruction」,「Cervical laminoplasty」,「Post-surgical neurologic dysfunction」,「Spine injuries in sports」の4つのシンポジウムが1日に1つずつ組まれ,日米のシンポジストによる忌憚のない議論が繰り広げられた.10年前には米国では極めて少数例であった頚椎のlaminoplastyの適応が大分増加した一方,pedicle screwやlateral mass screwの普及による後方instrumentationを多用した固定術がなお多数であり,頚髄症に対する手術適応の日米の差がなお明らかであった.この中でJohn Heller先生が症例検討の形で会場の参加者を巻き込んだ議論を展開し,日米の手術適応の違いを丁寧に解説していたことが大変に印象深かった.「Spine injuries in sports」ではスポーツ選手における腰痛が議論されたが,discogenic painや仙腸関節部痛に対する解釈に大きな隔たりがあり,椎間固定術を含めた腰仙部への手術適応に異論を持たれた日本の先生方が多数であったと感じている.
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