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一開業医から見た日本の整形外科医療の現状と今後
著者: 川岸利光1
所属機関: 1高岡整志会病院
ページ範囲:P.959 - P.960
文献購入ページに移動私が整形外科に入局したのは,当時弘前大学教授だった東野修治先生を尊敬し,また教室の多くの先輩に魅力を感じたからである.その後,大学病院や地元の県立病院に14年間勤務した後に開業し20数年が過ぎたが,常に変わらぬ開業医の多忙さを実感している.開業当時は救急体制が整備されていなかったため,交通事故や労災に遭った患者が多く,第一線の臨床医として毎日早朝から晩まで様々な患者を診ていた.開業数年後には専門の脊椎疾患の手術患者が増え午後は専ら手術に入り,夜仕事が終わってから院長としてなすべきマネジメントや外部から依頼のある書類の作成をしてきたが,近年さらに医療安全にかかる会議への出席や提出書類の増加で,トイレに行く時間も惜しい.
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