文献詳細
連載 医者も知りたい【医者のはなし】・26
文献概要
まえがき
その昔,司馬遼太郎が明治維新のときに官軍側で大活躍した医師・大村益次郎のことを書いた「花神」を読んだことがある.彼は長州出身の蘭医学者であったが,ときの流れで最後は西郷隆盛とともに,倒幕の総帥の1人になり,陸軍最高責任者として活躍した.今回9月の大阪での学会のとき,明治2年に益次郎が京都で怪我をして運ばれた大坂仮病院跡,恩師緒方洪庵のお墓の横に眠る益次郎の足塚,益次郎の遺言でできた大阪府病院(大阪大学医学部の前身)と陸軍医学校跡を訪ねた.花神とは中国の言葉で「花咲爺」のことである.明治維新の時代に突如現れ,維新を成功させ(枯れ木に花を咲かせ),そして去っていった大村益次郎を表現するのに,最適の言葉と司馬遼太郎が使った.
その昔,司馬遼太郎が明治維新のときに官軍側で大活躍した医師・大村益次郎のことを書いた「花神」を読んだことがある.彼は長州出身の蘭医学者であったが,ときの流れで最後は西郷隆盛とともに,倒幕の総帥の1人になり,陸軍最高責任者として活躍した.今回9月の大阪での学会のとき,明治2年に益次郎が京都で怪我をして運ばれた大坂仮病院跡,恩師緒方洪庵のお墓の横に眠る益次郎の足塚,益次郎の遺言でできた大阪府病院(大阪大学医学部の前身)と陸軍医学校跡を訪ねた.花神とは中国の言葉で「花咲爺」のことである.明治維新の時代に突如現れ,維新を成功させ(枯れ木に花を咲かせ),そして去っていった大村益次郎を表現するのに,最適の言葉と司馬遼太郎が使った.
参考文献
1)司馬遼太郎:花神.新潮社,1967
2)司馬遼太郎:鬼謀の人(人斬り以蔵).新潮文庫.1965
3)内田 伸:大村益次郎写真集.鋳銭司郷土館
4)鋳銭司郷土館:鋳銭司郷土館.鋳銭司郷土館
掲載誌情報