icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻10号

2007年10月発行

文献概要

連載 医者も知りたい【医者のはなし】・26

大村益次郎(1824-1869)

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1木村専太郎クリニック

ページ範囲:P.1026 - P.1030

文献購入ページに移動
まえがき

 その昔,司馬遼太郎が明治維新のときに官軍側で大活躍した医師・大村益次郎のことを書いた「花神」を読んだことがある.彼は長州出身の蘭医学者であったが,ときの流れで最後は西郷隆盛とともに,倒幕の総帥の1人になり,陸軍最高責任者として活躍した.今回9月の大阪での学会のとき,明治2年に益次郎が京都で怪我をして運ばれた大坂仮病院跡,恩師緒方洪庵のお墓の横に眠る益次郎の足塚,益次郎の遺言でできた大阪府病院(大阪大学医学部の前身)と陸軍医学校跡を訪ねた.花神とは中国の言葉で「花咲爺」のことである.明治維新の時代に突如現れ,維新を成功させ(枯れ木に花を咲かせ),そして去っていった大村益次郎を表現するのに,最適の言葉と司馬遼太郎が使った.

参考文献

1)司馬遼太郎:花神.新潮社,1967
2)司馬遼太郎:鬼謀の人(人斬り以蔵).新潮文庫.1965
3)内田 伸:大村益次郎写真集.鋳銭司郷土館
4)鋳銭司郷土館:鋳銭司郷土館.鋳銭司郷土館

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら