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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻10号

2007年10月発行

文献概要

連載 確認したいオリジナル・9

Baker囊胞とは膝窩部の囊胞のことか?(1)

著者: 鳥巣岳彦1

所属機関: 1九州労災病院

ページ範囲:P.1031 - P.1031

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 “関節液が貯留し関節内圧が高まると,関節液は交通路が存在する関節近傍の滑液包に流入する.また,関節包の抵抗減弱部より関節滑膜が脱出し滑液囊胞を形成する場合がある”.Bakerに不朽の名声を与えた原著(1877)の題名が“On the formation of synovial cysts in the leg in connection with disease of the knee joint.”であったがゆえに,Baker 囊胞と言えば膝関節の膝窩囊胞と解釈されている.素描入りの8症例報告であるが,その一症例を示す(図).

 その8年後,Bakerは新たな論文(1885)を発表し,関節腔からの滑液包への関節液の流入は膝関節以外に,肩関節,肘関節,股関節,足関節でも認められたとそれぞれの症例を報告し,次のように結んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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