icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻11号

2007年11月発行

文献概要

臨床経験

脊髄下端部梗塞の4例

著者: 尾立征一1 高橋忍1 猿橋康雄1 松末吉隆1

所属機関: 1滋賀医科大学附属病院整形外科

ページ範囲:P.1127 - P.1130

文献購入ページに移動
 脊髄下端部梗塞を4例経験した.平均年齢は59歳で,発症時の麻痺はFrankel分類でそれぞれD,C,C,C,最終観察時にはE,D,C,Dであった.初期診断は胸椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,大腿動脈血栓症,腰椎椎間板ヘルニアであった.脊髄梗塞は発症早期における確定診断が困難であることに加えて脊髄下端部梗塞は髄節症状が主体で索路症候が捉えられにくい.確定診断に至るまでに複数回のMRIを必要とした.脊髄下端部梗塞は症状とは無関係の画像所見から誤診に至らないよう注意を要する.

参考文献

1)Kuker W, Weller M, Klose U, et al:Diffusion-weighted MRI of spinal cord infarction-high resolution imaging and time course of diffusion abnormality. J Neurrol 251:818-824, 2004
2)Sarvador de la Barrera S, Barca-Buyo A, Montoto-Marques A, et al:Spinal cord infarction:prognosis and recovery in a series of 36 patients. Spinal Cord 39:520-525, 2001
3)Suzuki T, Kawaguchi S, Takebayashi T, et al:Vertebral body ischemia in the posterior spinal artery syndrome:case report and review of the literature. Spine 28:E260-E264, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら