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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻11号

2007年11月発行

文献概要

症例報告

6年の経過で臨床画像所見の改善を確認した慢性再発性多発性骨髄炎の1例

著者: 都築則正1 山田健志1 小澤英史1 杉浦英志1

所属機関: 1愛知県がんセンター中央病院整形外科

ページ範囲:P.1153 - P.1156

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 6年間の経過で臨床および画像所見の著明な改善を確認した慢性再発性多発性骨髄炎の1例を報告する.症例は初診時9歳の女児であり,左鎖骨に初発し左上腕骨に続発した骨髄炎を認めた.組織学的には両部位とも骨髄炎の所見を呈した.腫瘍性病変の可能性を否定した後,消炎鎮痛剤および抗アレルギー薬の投与を行った.初診後6年の時点で臨床症状および血液,画像所見がほぼ正常に回復していることを確認した.骨成長期の本症例において機能障害が残存するとの報告がみられるが,本症例では機能障害は認めなかった.

参考文献

1)Duffy CM, Lam PY, Ditchfield M, et al:Chronic recurrent multifocal osteomyelitis:review of orthopaedic complications at maturity. J Pediatr Orthop 22:501-505, 2002
2)Job-Deslandre C, Krebs S, Kahan A:Chronic recurrent multifocal osteomyelitis:five-year outcomes in 14 pediatric cases. Joint Bone Spine 68:245-251, 2001
3)Jurriaans E, Singh NP, Finlay K et al:Imaging of chronic recurrent multifocal osteomyelitis. Radiol Clin North Am 39:305-327, 2001
4)小山内俊久,浅野多聞,土屋登嗣・他:長期追跡した慢性多巣性骨髄炎(CRMO)の1例.臨整外 39:345-350, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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