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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻12号

2007年12月発行

文献概要

症例報告

尺骨遠位部に発生した類骨骨腫の1例

著者: 成田亜矢1 伊藤和生1 井上林1 小山内俊久1 土屋登嗣1 高原政利1 荻野利彦1

所属機関: 1山形大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1241 - P.1245

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 非典型的な症状で発症した尺骨遠位部の類骨骨腫の1例を報告する.われわれが経験した類骨骨腫は,自発痛・夜間痛に乏しく,持続する腫脹・圧痛および前腕の回外制限が特徴的であった.nidusを含んだ骨組織を一塊として切除し,人工骨の移植を行った.術後5カ月で前腕の腫脹・圧痛,および可動域制限は消失した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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