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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻3号

2007年03月発行

文献概要

誌上シンポジウム 腰椎椎間板ヘルニア治療の最前線

内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術―その適応,利点および問題点

著者: 松本守雄12 千葉一裕3 戸山芳昭3

所属機関: 1慶應義塾大学運動器機能再建・再生学講座 2慶應義塾大学先進脊椎脊髄病治療学講座 3慶應義塾大学整形外科

ページ範囲:P.209 - P.214

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 内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア後方摘出術(MED)は腰椎椎間板ヘルニアに対する低侵襲手術として近年本邦で広く普及しつつある.本法は低侵襲性,明るく拡大された術野,自由度が大きく,目的臓器に近接した視野の確保が可能などの利点を有し,臨床成績も従来法と同等である.一方,ラーニングカーブの存在などの問題点も有する.本法は周辺機器の進歩,技能や安全性の向上を目的とした日本整形外科学会による技術認定制度の確立などを背景に今後も発展が期待される.

参考文献

1)出沢 明:10cc注射器による椎間孔鏡(Foraminoscopy)と後方内視鏡(endo Love法)による腰椎神経根除圧術.骨・関節・靱帯 11:1201-1209, 1998
2)出沢 明,草野信一:脊椎内視鏡の歴史と現状と展望.内視鏡前方固定術から内視鏡椎間板ヘルニア日帰り手術まで.脊椎脊髄 17:620-625, 2004
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12)山縣正庸,高橋和久,粟飯原孝・他:脊椎・脊髄神経手術手技 後方進入内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術の開発.脊椎脊髄 12:8-10, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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