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Sentinel Node Navigation Surgery
著者: 竹内裕也1 北川雄光1 北島政樹1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科
ページ範囲:P.340 - P.343
文献購入ページに移動近年,固形癌に対する外科治療において,リンパ節郭清の縮小・省略を目指した低侵襲・機能温存手術として,sentinel node navigation surgery(SNNS)が注目されている.Sentinel node(SN)とは,腫瘍原発巣から直接リンパ流を受けるリンパ節のことであり,最初のリンパ節微小転移が発生する場所と考えられている(SN理論)(図1).さらに,もしSN理論が正しければ,SNにリンパ節転移がなければその他のリンパ節転移は生じていないと判断することができ,SN以外のリンパ節郭清は不必要となる.
SNNSとは,このSNの分布(SN mapping)とSN生検による転移の有無を指標として,リンパ節郭清を個別的に縮小ないし省略し,それに伴って切除範囲を最小限とすることを目的とした手法である.
悪性黒色腫,乳癌で始められたSNNSは,今や消化器癌などにもその適応が拡大し,臨床応用が模索されている.すでに悪性黒色腫や乳癌では,SN理論の妥当性,臨床的有用性が実証され1,5),SN転移診断に基づく個別化縮小手術が実践されている.
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