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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻4号

2007年04月発行

文献概要

臨床経験

踵骨アキレス腱付着部裂離骨折の治療経験

著者: 中山政憲1 川島秀一1 野尻賢哉1 細金直文1 八木満1 山本さゆり1 關美世香1 野村栄貴1 木原未知也1 堀内行雄1

所属機関: 1川崎市立川崎病院整形外科

ページ範囲:P.371 - P.374

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 アキレス腱付着部踵骨裂離骨折の7例を経験した.年齢は46~83歳(平均61.5歳),男性4例,女性3例であった.受傷原因は転倒4例,転落2例,交通事故1例であった.うち5例を手術的に,2例を保存的に加療した.手術例では3例に術後再転位が,1例に皮膚潰瘍・壊死がみられたがいずれも保存的に経過良好であった.疼痛の残存はなかった.これに対し保存例では2例ともに骨癒合はみられたが疼痛が残存した.術後の再転位ならびに皮膚壊死予防のため正確で確実な整復・固定が必要と考える.

参考文献

1)Böhler L:The Treatment of Fractures. Vol. 3. 4th ed(English translation):2047, Grune & Stratton, New York and London, 1958
2)石川 岳,瀧川宗一郎,栗山節郎・他:アキレス腱付着部裂離骨折型踵骨骨折の3例.昭医会誌 54:63-67,1994
3)松尾洋一郎,久保 敬,堀田恵司・他:当科における踵骨鴨嘴骨折の治療経験.骨折 25:527-529,2003
4)宮崎展行,木下裕文:アキレス腱付着部踵骨裂離骨折の原因と治療.MB Orthop 16:64-70,2003
5)岡田恒作,瀧川宗一郎,相原正宣・他:アキレス腱付着部裂離骨折型踵骨骨折の治療成績.骨折 25:530-533,2003
6)Rowe CR, Sakallarides HT, Freeman PA, et al:Fractures of the os calcis;A long-term follow-up study of 146 patients. JAMA 184:98-101, 1963

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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