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誌上シンポジウム 肩こりの病態と治療
肩こりの病態―対照群との比較を中心に
著者: 矢吹省司1
所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科
ページ範囲:P.413 - P.417
文献購入ページに移動・肩こり群と対照群の間で,明らかな相違が認められたのは,「自覚的な労働の大変さ」,「脊柱所見の有無」,「肩関節他動運動による症状誘発の有無」,そして「僧帽筋の筋硬度」であった.
・「なで肩の有無」や「MRIでの椎間板変性の有無」には,2群間で有意な差は認められなかった.
・肩こりの病態は,頚椎や肩の機能障害が基盤としてあり,それに伴ってそれらの支持組織である僧帽筋に負担がかかっている状態であり,仕事のストレスが関連している.
・青壮年群の肩こりと高齢群の肩こりでは,肩こりの病態が異なる可能性や効果のある治療法が異なる可能性がある.
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