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Brodie膿瘍か,Brodie骨膿瘍か
著者: 鳥巣岳彦1
所属機関: 1九州労災病院
ページ範囲:P.441 - P.441
文献購入ページに移動1832年のBrodieの原著は,10年以上にわたり時折起こる脛骨部の間欠的な腫脹と激痛に悩まされていた3症例の報告である.切断術が選択された1症例目の病理解剖結果は脛骨内の限局した膿の貯留であり,他の2症例は脛骨穿孔術で膿が確認されている.1845年のBrodieによるSt. George病院での“Abscess of the tibia”と題する臨床医への教育講演では,以下抜粋のように,軟部組織と同様に骨の中にも膿瘍が生じること,症状と経過が異なることが強調されている.臨床的着眼が素晴らしい.
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