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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻6号

2007年06月発行

文献概要

連載 確認したいオリジナル・6

今で言う三角線維軟骨複合体(TFCC)の機能温存に可及的努力を払ったDarrach法

著者: 鳥巣岳彦1

所属機関: 1九州労災病院

ページ範囲:P.569 - P.569

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 橈骨遠位端骨折後に前腕の回内回外が著しく制限され,動作に疼痛が伴い,ADLが障害されている場合に,尺骨の遠位端切除術が行われることがある.Darrach法で忘れてはならない重要なことは,1912年の論文の803頁に記載されているとおり,

 “・・・the lower inch of the ulna was removed subperiosteally, the styloid process, which had been broken off, being left behind.”

と,今で言う三角線維軟骨複合体(TFCC)の機能温存に可及的配慮がなされている点である.

 詳しい術式は1915年のMedical Recordで次のように紹介されている.

参考文献

1)Darrach W:Anterior dislocation of the head of the ulna. Ann Surg 56:802-803, 1912
2)Darrach W, et al:Derangements of the inferior radio-ulnar articulation. Med Rec 87:708, 1915
3)Smith-Peterson MN, et al:Useful surgical procedures for rheumatoid arthritis involving joints of the upper extremity. Arch Surg 46:764-770, 1943

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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