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連載 確認したいオリジナル・7
足底を指でくすぐっても確認できるBabinski反射
著者: 鳥巣岳彦1
所属機関: 1九州労災病院
ページ範囲:P.707 - P.707
文献購入ページに移動整形外科実習にきた学生の前で,頚椎症性脊髄症患者の足裏を“くすぐり”,母趾が背屈する現象を示して“Babinski反射が陽性だよ”と教えても,“手技が違いますよ”といつも反発された.
Babinskiが「ある種の神経疾患患者の足底の皮膚を刺激すると,健常者とは異なり,足趾が緩慢に中足骨に対して背屈する」との観察結果とその意義にかんする歴史的な発表を行ったのは1896年である.その2年後の論文の321頁には,「ある種の病的状態では,感度は劣るが足裏を“くすぐる”だけで母趾の背屈運動が起こる」ことが記載されている.
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