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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻9号

2007年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム 骨折治療の最新知見―小侵襲骨接合術とNavigation system

最小侵襲プレート固定法(MIPO)における間接的整復法

著者: 田中正1

所属機関: 1君津中央病院

ページ範囲:P.845 - P.849

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 最小侵襲プレート固定法(MIPO)は骨折部をブラインドで操作することが多く,いかに上手に整復を行えるかがポイントになる.MIPOでは通常,間接的整復手技を用いることが多いが,時に経皮的あるいは小切開からの直接的整復を行う必要もある.手術にあたっては,術前プランニング,手術のタイミングや術中体位など,整復を円滑にさせるために考慮しなければならない事項がある.間接的整復法には,牽引力をかけてsoft-tissue taxisを利用して整復するpush-pull法など,インプラント自体を利用するanti-glide plateやreduction screwを用いる整復法など様々な方法があるが,個々の骨折に応じて使い分けなければならない.整復操作に用いる器具には,一般の骨折手術用のものや,MIPO用に開発されたreduction toolがある.これらの中には整復操作後そのまま仮固定できるものもあり,MIPOに非常に有用である.

参考文献

1)糸満盛憲(総編集):AO法骨折治療(Rüedi TP, et al:AO Principles of Fracture Management, Thieme翻訳),医学書院,東京,2003
2)Mast J, Jakob R, Ganz R:Planning and Reduction Technique in Fracture Surgery. Springer-Verlag, Berlin, 1989
3)田中 正:下肢長管骨骨折に対するMIPO―整復・固定手技と注意点.J MIOS 32:59-64, 2004
4)Tong GO, Suthorn Bavonratanavec:Minimally Invasive Plate Osteosynthesis(MIPO). p23-31, Thieme, New York, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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