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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻9号

2007年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム 骨折治療の最新知見―小侵襲骨接合術とNavigation system

術中CTとNavigation systemを用いた骨接合術

著者: 戸田一潔1 伊藤康夫2 長谷川康裕2 矢形幸久2 冨岡正雄3

所属機関: 1姫路中央病院整形外科 2神戸赤十字病院整形外科 3兵庫県災害医療センター

ページ範囲:P.859 - P.867

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 術中CTとナビゲーションシステムを用いた骨接合術が可能となってきた.その用途としては大きく分けて,

1.手術の安全性を獲得しつつ,全身への侵襲を小さくするための手術への応用.

 当院では現在主に脊椎骨折などで,椎弓根スクリューを挿入し椎体間固定を行う際,および今回症例を提示する骨盤骨折の後方要素不安定性を再建するための仙腸関節経皮的スクリュー挿入による仙腸関節固定などに用いている.

2.骨折部への侵襲を小さくし,かつ整復を確かにするための手術への応用.

 特に関節内骨折に用いることが有意義であると思われる.当院では手関節部・舟状骨骨折の経皮的スクリュー固定,膝関節・脛骨近位端骨折の観血的整復内固定,および今回症例を提示する踵骨骨折の観血的整復内固定などに用いている.

参考文献

1)有薗 剛:仙腸関節脱臼骨折に対する手術.新OS NOW 19:160-164, 2003
2)有薗 剛:仙腸関節脱臼に対する手術.岩本幸英(編).骨盤手術の最新手技.メジカルビュー,東京160-165, 2003
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8)田中啓司,新藤正輝:骨盤骨折の手術療法.整・災外 44:1287-1295, 2001
9)戸田一潔,伊藤康夫,長谷川康裕・他:踵骨骨折に対するAO-Calcaneal Plateによる治療成績.整形外科 52:399-401, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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