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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科42巻9号

2007年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム 骨折治療の最新知見―小侵襲骨接合術とNavigation system

Navigation systemを用いた骨折治療法

著者: 塩田直史1 佐藤徹1

所属機関: 1国立病院機構岡山医療センター整形外科

ページ範囲:P.877 - P.884

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 骨折治療におけるnavigationは,fluoroscopy navigationとCT based navigationの2種類存在する.Fluoroscopy navigationは,同時に多方向のイメージ像を確認しながらリアルタイムでスクリューやドリルの刺入を行うことができる.上腕骨近位部骨折・骨盤骨折・大腿骨転子部骨折・大腿骨骨幹部骨折をはじめ髄内釘手術に有用である.CT based navigationは術中3D-CT MPR(multiplanar reconstruction)にて得た3方向のaxial,sagittal,coronal像が画面に同時表示され,リアルタイムで3D-CT MPR像の中をスクリューやドリルが進んでいくように表示される.手舟状骨・大腿骨頚部骨折の骨接合術・距骨骨折・各関節内骨折に有用である.また,その応用である術中3D-CT MPRの使用も関節内骨折に有効である.

参考文献

1)Hazan EJ:Computer-assisted orthopaedic surgery. A new paradigm. Techniques in Orthopaedics 18(2):221-229, 2003
2)Kahler DM:Percutaneous screw insertion for Acetabular and sacral fractures. Techniques in Orthopaedics 18(2):173-183, 2003
3)塩田直史,佐藤 徹,荒瀧慎也・他:大腿骨転子部骨折に対するナビゲーションを使用した手術の有用性:第33回骨折治療学会発表,骨折投稿中,2007
4)Tonetti J, Carrat L, Blendea S, et al:Iliosacral screw placement with ultrasound-based navigation versus conventional fluoroscopy. Techniques in Orthopaedics 18(2):184-190, 2003
5)Wang JQ, Zhao CP, Wang MY, et al:Computer-assisted auto-frame navigation system for distal locking of tibial intramedullary nails:a preliminary report on clinical application. Chin J Traumatol 9(3):138-145, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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