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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻1号

2008年01月発行

文献概要

症例報告

脊髄係留症候群に対する一椎間固定による脊柱短縮術の経験

著者: 田中直1 末綱太1 望月充邦1 斎藤啓1 田中利弘1 田中滋之1

所属機関: 1八戸市立市民病院整形外科

ページ範囲:P.73 - P.77

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 脊髄係留症候群(tethered cord syndrome)に対する手術療法としては,国分や田中らはL1椎体を部分切除し,Th12-L2を二椎間で後方固定する脊柱短縮術(untethering)を報告している.今回われわれはこの方法を応用し,L1椎体を部分切除し,L1-L2を一椎間で後方固定する脊柱短縮術を施行し,良好な経過をたどった1例を経験したので報告する.本法は国分らの手術法と比較してより侵襲が少なく,脊髄係留症候群に対する手術療法として有効な手術法となりうると期待される.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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