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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻10号

2008年10月発行

文献概要

連載 医者も知りたい【医者のはなし】・31

ドイツ医学導入の立役者 相良知安(1836-1906)

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1木村専太郎クリニック

ページ範囲:P.1028 - P.1032

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まえがき

 今回は佐賀藩(鍋島藩)の医学者・相良知安(通常「ちあん」と呼ばれいる)を紹介する.

 維新政府は明治維新時の鳥羽・伏見の戦いと戊辰戦争で維新政府側の救護に活躍し,新政府樹立後に東京大病院長になった英国の外科医ウィリアム・ウィリスを擁して,英国医学にその範を求めようとしていた.そこに相良知安が登場し,ドイツ医学を導入するために勢力的に明治新政府に働きかけて,成功した.今回は彼の苦難の物語を述べる.

 平成21年度の日本医史学会は佐賀市で開催され,幕末から明治新政府の下で活躍した多くの佐賀藩出身の医師たちが紹介されると思う.

参考文献

1)鍵山 栄:佐賀医療百年.佐賀県医師会,1979
2)井上清恒:医人の探索 医学史ものがたり2.内田老鶴圃,1991
3)吉村 昭:日本医家伝.講談社,1971
4)篠田達明:白い激流(明治の医官・相良知安の生涯).新人物往来社,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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