icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻10号

2008年10月発行

文献概要

--------------------

あとがき フリーアクセス

著者: 高岸憲二

所属機関:

ページ範囲:P.1064 - P.1064

文献購入ページに移動
 北京オリンピックで日本選手は北島選手が平泳ぎ100m,200mの二冠を達成し,女子ソフトボールの金メダル,陸上で400mリレーでの銅メダルなどをとり,テレビの前に釘付けになられた方も多いと思います.それが終わった後,日本列島は記録的豪雨に見舞われました.今日は長く続いた雨もようやくあがり,晴天になりました.記録的な雷雨で,数時間落雷が続き,夜眠れませんでした.アメリカにはカリブ海に大きなハリケーン「アイク」が発生して,地球温暖化の影響が問題視されています.

 今回の「視座」は国立身体障害者リハビリテーションセンターの岩谷力先生が「Locomotive syndrome(ロコモ)」について書かれています.皆さんにとってあまりなじみのない言葉かもしれませんが,内科のmetabolic syndromeと並んで介護予防の柱としてその予防,治療への取り組むことが提唱されています.その定義は「運動器疾患に起因するとじこもり,寝たきりを防ぎ,運動器の障害により要介護になるリスクの高い状態や運動器が障害を受けつつある状態」と述べられています.「ロコモ」は機能に注目した概念で,この研究が進むと新たな病理学的疾患概念が産まれるかもしれないと結ばれています.運動器のプロとして整形外科医が関与できる分野ですので,大いに期待しています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら