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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻12号

2008年12月発行

文献概要

臨床経験

人工膝関節置換術後の大腿骨顆上骨折に対する逆行性髄内釘の使用経験

著者: 古川雄樹1 大川匡1 浅岡隆浩1 堺慎1

所属機関: 1勤医協中央病院整形外科

ページ範囲:P.1233 - P.1237

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 人工膝関節置換術後の大腿骨顆上骨折は時に見受けられる.今回われわれは逆行性髄内釘を用いて治療を行ったので報告する.1999年11月から2005年6月までに発生した人工膝関節置換術後の大腿骨顆上骨折5例を対象とした.全例女性で全例関節リウマチ膝であった.人工膝関節は全例Nexgen,MG Ⅱ,CRが施行されており,3例に対しSmith and Nephew社製Supracondylar nail,2例に対しSynthes社製Distal femoral nailを使用した.全例骨癒合が得られ,術後平均ガンマ角は+0.6°であった.骨折部の伸展変形を防ぐには術前に大腿骨インプラントの顆間窩の幅と髄内釘の直径を検討する必要がある.

参考文献

1)Chen YH, Chen WM, Huang VK:Retrograde intramedullary huckstep nailling for supracondylar fracture of femur after total knee arthropla-sty. J Chin Med Assoc 66:755-758, 2003
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4)小埜 崇,三原徹之,多田勝弘・他:Intramedullary Supracondylar Nailを用いた人工膝関節置換術後の大腿骨顆上骨折に対する治療経験.整形外科と災害外科 49:1035-1039, 2000
5)榮 春人,小谷野誠司,星 昌孝・他:人工膝関節形成術に生じた大腿骨顆上骨折の治療経験.骨折 25:348-351, 2003
6)斉藤公文,小岩政仁,松崎 剛・他:人工膝関節置換手術後の大腿骨顆上骨折.関節の外科 30:21-25, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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