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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻2号

2008年02月発行

文献概要

日常診療徒然草

筋萎縮(大腿四頭筋,棘上・下筋)

著者: 高橋正明1

所属機関: 1国立病院機構東京医療センター整形外科

ページ範囲:P.161 - P.161

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 視診・触診になりますが,膝関節疾患では大腿四頭筋内側広筋,肩関節疾患では棘上・下筋が重要です.

 数カ月前から膝が痛い患者を診察する時,第一に太ももの内側を健側と見比べてください.明らかに患側の筋肉が落ちていれば,痛みが強く思うように動けていないことがわかります.痛みは個人差があり,どの程度辛いのか話だけではわからないことが多いです.しかし筋肉の萎縮を見ればある程度判断できると思っています.萎縮が著明な時はどんどん検査を進めていってください.

 肩関節痛と挙上障害がある患者の場合,肩甲骨の後ろ側の筋肉を見て・触ってください.棘上筋または棘下筋の萎縮があれば第一に腱板断裂を疑ってください.腱板断裂による筋萎縮の可能性があります.肩甲上神経麻痺(ガングリオンによる圧迫など)による筋萎縮もありますが….

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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