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あとがき フリーアクセス
著者: 吉川秀樹
所属機関:
ページ範囲:P.296 - P.296
文献購入ページに移動さて,今月号の誌上シンポジウムでは,北海道大学の三浪明男教授にご登場いただき,「変形性手関節症の治療」が取り上げられました.最初にSLAC(scapholunate advanced collapse) wrist,SNAC(scaphoid nonunion advanced collapse) wristの発生機序について,真偽は別としてWatsonの「スプーン理論」の解説と,これに対する著者の考察が掲載されています.次に,変形性手関節症に対する各種治療法の適応,選択など,第一線で活躍中の,手の外科のエキスパートによる詳細かつ専門的な解説がなされています.いずれも大変興味深い内容になっており,手の外科を志す整形外科医のみならず,日常診療に携わる一般整形外科医に有益な情報を提供するものと考えます.論述では,「思春期特発性側弯症女児における骨減少症」「骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折の自然経過」,「C6,C7項靱帯付着部温存は椎弓形成術後の前弯維持に有効である」が報告されました.今後の超高齢化社会に向かって,知っておくべき知見と今後の新たな課題が述べられています.また,「臨床研修医のための整形外科」「医者も知りたい『医者のはなし』」「小児の整形外科疾患をどう診るか?」も好評連載中ですので,是非ご一読ください.
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