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国際学会印象記
第62回米国手の外科学会に参加して
著者: 副島修1
所属機関: 1福岡大学整形外科
ページ範囲:P.346 - P.347
文献購入ページに移動今回の学会テーマは「The future in hand:advancing evidence-based care through scientific discovery」と題して,14のsymposiums,22のinstructional course lectures,16のinteractive case reviewsと盛りだくさんのプログラムが組まれていました.さらに学会前日には,私も米国留学中にお世話になったresidents and fellows conferenceと,有料の教育研修講演(pre-course)が6講演用意されていました.特に印象深かったのは会長講演とそれに続く2つの基調講演で,Gelberman会長がまず手の外科におけるEBMの重要性とそれに伴う基礎的・臨床的研究への支援の必要性,ならびに研究支援組織および予算に対するASSHの取り組みについて将来の構想を力強く話されました.続いて前々回の会長であるLight先生(Loyola University Medical Center)がAmerican Foundation for Surgery of the Handの立場から,2010年までに手の外科研究予算を300万ドルから600万ドルへと倍増させる必要性と,基金への寄付呼びかけを熱心にされました.さらに次々々回(2010年)会長のSzabo先生(University of California, Davis)が,「Show me the evidence」と題して,手の外科領域でのEBMの重要性を再度強調され,Gelberman会長指導のもとで手の外科領域の研究支援に対する組織としての強い意気込みを感じました.
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