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連載 小児の整形外科疾患をどう診るか?―実際にあった家族からの相談事例に答えて・12
骨囊腫
著者: 亀ヶ谷真琴1
所属機関: 1千葉県こども病院整形外科
ページ範囲:P.366 - P.367
文献購入ページに移動私は6歳の息子を持つ母親です.本日は息子の骨囊腫についてご相談させていただきたく,メールにて失礼いたします.
今年の5月に大腿骨頚部骨折を機にX線上で骨囊腫が発見され,現在大学病院でフォロー中です.初診時に主治医からは,骨折の治癒過程で骨囊腫も治る可能性があると説明を受け,3カ月間経過観察(1カ月に1度X線撮影)のみでしたが,先週3度目の受診時に,骨折は完治しているものの骨囊腫の大きさは変わっていないとのことで,ステロイドの注入を勧められ「1回で反応がある場合もあるが,大体3回くらいが目安である.ステロイドによって治るのは五分五分.」と言われました.来年は小学生になり,ますます活発になるため,今のうちに治療をという主治医の言うこともわかりますが,親としてはあまり活発でない今だからこそ長期的に様子をみてやりたいという気持ちです.X線の所見もなく,客観的な情報もない中,私の説明からのみお答えいただくのはかなり難しいかと存じますが,長期経過観察のみで治った事例があるのかどうか,また経過観察の対象となる骨囊腫の大きさはどの程度なのか,ステロイドによる治癒率はどの程度なのか,などの情報が知りたいのです.主治医の先生にすべてお任せというのではなく,私自身も子供にとってどういう方法が一番よいのかを考えていきたいと思い,私なりに情報収集をしているところです.お忙しいとは存じますが,よろしくお願いいたします.
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