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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻5号

2008年05月発行

文献概要

誌上シンポジウム 手・肘関節鏡手術の現況と展望

外傷性手関節拘縮に対する鏡視下授動術

著者: 服部達哉1 角田賢二2 中尾悦宏3 堀井恵美子1 平田仁4 中村蓼吾3

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院整形外科 2つのだクリニック 3中日病院名古屋手の外科センター 4名古屋大学大学院医学系研究科機能構築医学専攻運動・形態外科学手の外科

ページ範囲:P.411 - P.415

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 われわれは手関節部外傷に起因した拘縮例に関節鏡を応用し,鏡視下に授動術を試みている.授動術とは橈骨手根関節内に形成された隔壁切除術である.今回,鏡視下関節授動術の治療効果につき述べる.方法としては,全例に関節造影を行い,橈骨手根関節内に隔壁の存在を推測し,関節鏡で全例に隔壁を確認しこれを切除した.術後掌背屈全体で平均22°(背屈9°,掌屈13°)の改善を得た.

参考文献

1)Geissler WB, Freeland AE, Savoie FH, et al:Intracarpal soft-tissue lesions associated with an intra-articular fracture of the distal end of the radius. J Bone Joint Surg Am 78, 357-365, 1996
2)Hanson EC, Wood VE, Thiel AE, et al:Adhesive capsulitis of the wrist. Clin Orthop 234:51-55, 1988
3)角田賢二,中村蓼吾,今枝敏彦:手関節拘縮に対する鏡視下授動術.日手会誌 13.1044-1047,1997
4)角田賢二:手関節拘縮に対する鏡視下授動術.OS NOW Instruction第2巻,メジカルビュー,pp228-237,2007
5)Wehbé MA, Karasick D:Radiocarpal septum after trauma. J Hand Surg〔Am〕 10:498-502, 1985

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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