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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻5号

2008年05月発行

文献概要

連載 小児の整形外科疾患をどう診るか?―実際にあった家族からの相談事例に答えて・13

歩容異常

著者: 亀ヶ谷真琴1

所属機関: 1千葉県こども病院整形外科

ページ範囲:P.494 - P.495

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歩容異常

 1歳8カ月になる双子(男女)です.

 10カ月には歩き始めました.検診でひっかかったことはありません(女児).

 1歳過ぎた頃(半年以上前),腰に乗せ抱っこ(よくお母さんがやっている)をしている姿勢で無理に脚をぐいっと開いてしまいました.それ以来,そとまたに脚を開きよろよろ歩くようになりました.その頃から抱っこしても脚は閉じなくなり,ぶらぶらとぶらさがるような状態になりました.1カ月半ほどで,少しずつ脚は閉じて,歩きもだいぶましにはなりましたが,そとまた歩きとなりました.立つ姿勢は脚を開きぎみで立つことがほとんどです.たまにかなり脚を内捻して「気を付け」の姿勢をすることもあります.また,オムツ換え時などに股関節がポキポキ鳴ります.気になり整形外科を受診しました.正面レントゲンで股関節脱臼がないので問題なしと言われました.日に日に脚が外に向いてきている気がします.また,最近は汗をたくさんかいたり,ぼっとしたりすることがあります.腰をおとすような姿勢にもなり,腰をささえて立ったり歩いたり,まるで腰痛持ちの人のようです.股関節脱臼はないとはいわれたものの,子供の歩きや姿勢の変化をみてとても不安な毎日です.子供はかっこ悪い歩きではありますが,元気ではあります.体重は8カ月以来ほとんど増えていません.エコーなどの検査が必要でしょうか.

 素人のため医学的に変なことがあるかもしれませんが,汲み取っていただけたら幸いです.よろしくお願いします.

参考文献

1)篠原裕治,亀ヶ谷真琴,小泉 渉・他:Toe-in gait(うちわ歩行)の検討.日小整会誌 4:36-40,1994
2)篠原裕治,亀ヶ谷真琴,小泉 渉・他:幼稚園児を対象とした内旋歩行の調査.日小整会誌 5:119-123,1995
3)Staheli LT:Rotation problems in children. J Bone Joint Surg Am 75:939-949, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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