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文献概要
誌上シンポジウム 胸椎後縦靱帯骨化症の治療―最近の進歩
特集にあたって
著者: 中村耕三1
所属機関: 1東京大学医学部整形外科
ページ範囲:P.528 - P.529
文献購入ページに移動頚椎OPLLについては,全例が脊髄症を発症するわけではないこと,発症に動的因子の関与が考えられていることから,神経学的な異常所見がない状態では保存的方法が優先されている.しかし,いったん中等度以上の脊髄症を発症した場合には,手術治療のほうが経過観察例より自立度が高いことから,一般に外科治療が選択される.外科治療には,前方法と後方法があり,その適応となる状況は異なるが,基本的な成績の差はみられていない.治療についてはほぼ一定した見解が得られている.
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