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誌上シンポジウム 胸椎後縦靱帯骨化症の治療―最近の進歩
文献概要
後縦靱帯骨化症(OPLL)は重篤な脊髄障害を来す疾患である.1975年に厚生省特定疾患調査研究班の対象疾患に指定され,これまで,疫学,病態などのほか,治療法についても主に日本において多くの報告,検討がなされてきている.
頚椎OPLLについては,全例が脊髄症を発症するわけではないこと,発症に動的因子の関与が考えられていることから,神経学的な異常所見がない状態では保存的方法が優先されている.しかし,いったん中等度以上の脊髄症を発症した場合には,手術治療のほうが経過観察例より自立度が高いことから,一般に外科治療が選択される.外科治療には,前方法と後方法があり,その適応となる状況は異なるが,基本的な成績の差はみられていない.治療についてはほぼ一定した見解が得られている.
頚椎OPLLについては,全例が脊髄症を発症するわけではないこと,発症に動的因子の関与が考えられていることから,神経学的な異常所見がない状態では保存的方法が優先されている.しかし,いったん中等度以上の脊髄症を発症した場合には,手術治療のほうが経過観察例より自立度が高いことから,一般に外科治療が選択される.外科治療には,前方法と後方法があり,その適応となる状況は異なるが,基本的な成績の差はみられていない.治療についてはほぼ一定した見解が得られている.
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