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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻6号

2008年06月発行

文献概要

国際学会印象記

第37回Neuroscience meetingに参加して

著者: 北村和也1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.596 - P.597

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 Neuroscience meetingは米国Society for Neuroscience(SfN)が1971年から毎年開催する世界規模の神経科学学会で,2007年は11月3日から7日までの5日間にわたり,カリフォルニア州サンディエゴのサンディエゴ・コンベンションセンターで開催されました.参加人数は毎年増加しており,今回はなんと約3万2000人が世界中から参加しました.

 学会は毎朝8時30分にスタートし,ポスター発表,口頭発表に加え,世界的に有名な神経科学者によるワークショップや13のレクチャー,46のシンポジウムが開かれました.さらにはテーマ・疾患ごとに様々なサテライトイベントも開催され,遅くは夜10時まで活発な議論が交わされるという盛りだくさんな学会です.内容も神経発生学や神経生理学,行動学といった基礎的研究から,神経疾患・外傷に対する治療の開発といった比較的臨床色を持った研究まで多岐にわたります.大きく6つにテーマ分けられ,半日単位のセッション数は5日間で938(!)にもなります.すべての演題を見て回るなど到底不可能で,学会冊子も日ごとに分けて作られ電話帳のような厚さです.インターネットから演題検索ソフトをダウンロードして興味のある演題をピックアップし,自分のスケジュールを立てて巨大な学会場を動き回る,といった感じです.サンディエゴ・コンベンションセンターはまさに巨大,ぶち抜きワンフロアになっている1階展示場はなんと約4万9,000mm2もあり(東京ドームがすっぽり入ります),そのすべてを使ってポスター発表とメーカー展示が行われます.どこに何があるのか,自分が今どこにいるのかを理解することから学会が始まりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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