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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科43巻7号

2008年07月発行

文献概要

誌上シンポジウム 人工股関節術後の骨折の治療

人工股関節置換術後のステム先端部骨折に対するMennenプレート2枚とDall-Miles cableシステムを使用した骨接合術

著者: 山岡清明1 野村隆洋1 伊東秀博1 依田功1

所属機関: 1飯田市立病院整形外科

ページ範囲:P.659 - P.662

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 人工股関節置換術後(人工骨頭を含む)のステム先端部での骨折に対してMennenプレート(MP)2枚で大腿骨の全周を被い,その上からDall-Miles cableシステム(DMC)で締結して骨接合術を行った.MPは通常のプレートとDMCの併用に比べると,骨の血行障害が少なく骨癒合という点で有利と思われる.しかし骨癒合を得るためには,可能な範囲での髄腔内のセメント除去と,DMCとMPが骨から浮いていることが重要である.本法は強固な固定が得られ,早期離床が可能である.高齢者に多いステム先端部の骨折に対する骨接合術として有用な選択肢である.

参考文献

1)樋口富士男,平沼成一,大川孝浩・他:人工物置換術後の大腿骨骨折に対する骨接合術.Hip Joint 21:398-401, 1995
2)Johansson, JE, McBroom R, Barrington TW, et al:Fracture of the ipsilateral femur in Patients with total hip replacement. J Bone Joint Surg Am 63:1435-1442, 1981
3)清重佳郎,浦山安広,石井政次:ロッキングプレート固定が奏効したインプラント周囲骨折の1例.整形外科 57:434-435, 2006
4)野村隆洋,大久保守,杉浦憲治・他:人工股関節置換術後のステム先端部の骨折に対する骨接合術.最近の内固定材料の功罪.整形外科 50:404-405, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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