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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻1号

2009年01月発行

文献概要

連載 小児の整形外科疾患をどう診るか?―実際にあった家族からの相談事例に答えて・21

成長痛

著者: 亀ヶ谷真琴1

所属機関: 1千葉県こども病院整形外科

ページ範囲:P.70 - P.71

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相談例「成長痛」

 8歳の男の子の足の痛みについて質問します.

 8歳の男の子ですが,2カ月ほど前からか足を少しひきずって歩くことがあり,本人に聞くと足が痛いといいます.常にではなく,またひねったりしたわけでもないようです.その以前より親の目から見て走り方がおかしく見えたので,某国立病院整形外科を受診し,腰や足など7カ所レントゲンをとった結果,骨に異常はなく整形側から原因はみあたらないといわれ,気になるのならあとは小児科でと言われました.

 幼稚園の頃から歩き方がすこしおかしく,園の行事で2キロほど歩いたときなど,翌日から3日ほど筋肉痛でまともに歩けなくなったこともありました.また,ひざの痛みはよく訴え,心配になり血液検査なども受けましたが異常はなく,成長痛だろうと言われました.

 幼稚園のころはまだ成長段階なのかと思っていましたが,8歳になった今も症状があることから,今後もっと悪くなっていくのではないかと心配になります.

参考文献

1) Shapiro MJ:Differential diagnosis of non-rheumatic "growing pains" and subacute rheumatic fever. J Pediatr 14:315-322, 1939
2) 亀ヶ谷真琴:検査に頼らないで診断するコツ.下肢痛(いわゆる成長痛).小児科42:677-679,2001
3) Noonan KJ, Farnum CE, Leiferman EM, et al:Growing pains:Are they due to increased growth during recumbency as documented in a lamp model? J Pediatr Orthop 24:726-731, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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