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連載 医者も知りたい【医者のはなし】・32
蘭学の華を咲かせた医師 杉田玄白(1733-1817)
著者: 木村專太郎1
所属機関: 1木村専太郎クリニック
ページ範囲:P.72 - P.75
文献購入ページに移動今回は有名な杉田玄白を書いてみたい.玄白のことは,有名な歴史家や学者が書いているが,私の友人で,福岡記念病院院長で脳外科医の高橋伸明氏の著書「杉田玄白探訪」の中に,杉田家は「隠れキリシタン」であったと書かれている.この根拠は,高橋氏の奥様のご出身が因幡(鳥取県)の田中家で,そこに杉田玄白の娘・八百が嫁いでいて,高橋氏は田中家が「隠れキリシタン」であり,また杉田家もそうである証拠を多く発見され,『解体新書』の表紙の絵を見ても「隠れキリシタン」であることがわかると著書の中に述べられている.また2006年5月に大分県中津市で開催された日本医史学会で,高橋氏は杉田玄白が「隠れキリシタン」であったことを発表された.
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