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誌上シンポジウム 整形外科術後感染の実態と予防対策
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著者: 山本謙吾1
所属機関: 1東京医科大学整形外科学
ページ範囲:P.974 - P.974
文献購入ページに移動米国予防疾病管理センター(CDC)より手術部位感染防止ガイドラインが発表されて以来,根拠に基づいた予防対策が国内外において論じられるようになりました.剃毛が否定され,手洗いが簡略化され,術後の抗菌薬投与が不要とされ,毎日の創消毒も不要といわれてきました.しかし多くの規制が緩むにつれ,人の動きがさらにこの規制ラインを低下させ重大な問題が生じることだけは避けなければなりません.手洗いの簡略化がやがて手洗いのいいかげん化に,創がドレッシングされたまま確認されず感染の発見の遅れに,ということがないよう注意しなければなりません.手術部位感染(SSI)予防の基本は周術期の清潔操作であり,すべてのスタッフが感染予防に対する高い意識を共通して持って行動することが重要であります.
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