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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻10号

2009年10月発行

文献概要

誌上シンポジウム 整形外科術後感染の実態と予防対策

整形外科領域における術後感染の疫学―日本整形外科学会学術研究プロジェクト調査より

著者: 正岡利紀1 山本謙吾1 石井良章2 飯田寛和3 松野丈夫4 里見和彦2 豊島良太5 鳥巣岳彦6 宮岡英世7 勝呂徹8 早乙女紘一9 四宮謙一10 河原和夫11 今給黎篤弘1

所属機関: 1東京医科大学整形外科 2杏林大学整形外科 3関西医科大学整形外科 4旭川医科大学整形外科 5鳥取大学整形外科 6大分大学整形外科 7昭和大学整形外科 8東邦大学整形外科 9独協医科大学整形外科 10東京医科歯科大学整形外科 11東京医科歯科大学大学院政策科学分野

ページ範囲:P.975 - P.980

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 本邦における人工関節置換術後および脊椎インストゥルメンテーション術後の感染症発症率および発症率に影響するリスク因子について調査検討した.人工関節置換術後感染率は1.36%,脊椎インストゥルメンテーション術後の感染率は3.73%であった.手術時間・出血量は大きなリスク因子であるが,その他の様々な因子が複雑に絡み合いながら,術後感染を引き起こすと考えられ,すべての因子に細心の注意を払いながら,手術・周術期管理に臨むことが重要と考えられる.

参考文献

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2) Chanley JA:A clean-air operating enclosure. Brit J Surg 51:202-205, 1964
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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