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視座
インターネットと日本整形外科学会診療ガイドラインについて
著者: 徳橋泰明1
所属機関: 1日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野
ページ範囲:P.1085 - P.1086
文献購入ページに移動以前は,情報収集法として最新の年度別論文抄録検索用のCDやDVDを,米国学会に行った際に購入してくるのが大事な仕事であった.現在は情報収集のほとんどが机の上のコンピュータの中だけですんでしまう.しかし,この情報はすべて正しいのであろうか? もちろん「No」である.以前「Spine」誌に,腰椎椎間板ヘルニアに関する5単語をGoogleやYahooなど5検索エンジンで検索される上位25ウエブの質を評価した論文が掲載された(Greene DL, et al. Spine 30:826-9, 2005).その結果,約90%は質が不良で,良質で有用な情報は約10%であったとした.さらに不良な情報の大半は医療施設や企業の広告であったと報告した.また,検索した際に上位に顔を出すように企業に金を支払って検索数の操作依頼をしている話も聞く.正しい情報管理の重要性と難しさを痛感する.
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