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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻11号

2009年11月発行

文献概要

論述

手術に至った骨粗鬆症性椎体偽関節の初期治療

著者: 鈴木智人1 武井寛2 尾鷲和也4 内海秀明4 林雅弘3 後藤文昭3 橋本淳一2 杉田誠2 伊藤友一1 千葉克司1 長谷川浩士1

所属機関: 1済生会山形済生病院整形外科 2山形大学医学部運動機能再建・回復学分野 3公立置賜総合病院整形外科 4日本海総合病院酒田医療センター整形外科

ページ範囲:P.1093 - P.1096

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 骨粗鬆症性椎体偽関節に対して手術を行った45症例を対象に,圧迫骨折の初期治療と手術侵襲を含めた成績を検討した.約半数で初期治療に外固定が行われていなかった.受傷形態は非外傷が約半数を占めていた.手術侵襲は大きく,また合併症の発生率も高かった.偽関節の発生を低減させる適切な初期治療の確立が急務である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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