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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻12号

2009年12月発行

文献概要

臨床経験

寛骨臼回転骨切り術後の人工股関節全置換術

著者: 金井宏幸1 佐々木哲也1 滝田泰人1 塩野寛大1 宮本英明1 高柴賢一郎1

所属機関: 1東京都立墨東病院整形外科

ページ範囲:P.1263 - P.1267

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 寛骨臼回転骨切り術後に人工股関節全置換術を要した8関節を対象にJOAスコア,X線およびCT所見,術中所見について調査した.JOAスコアは術前平均37点が調査時平均82点に改善したが,可動域制限は残存した.寛骨臼前方に骨棘が存在した例が多く,大腿骨との骨性インピンジメントを認め骨棘切除を要した.一部では寛骨臼の前壁が欠損している例も存在した.臼蓋コンポーネントを適切な位置に設置するためには,CTでの術前計画が有用である.寛骨臼骨棘の適切な切除が重要である.

参考文献

1) 福井智一,増田武志,菅野大己・他:寛骨臼回転骨切り術後の人工股関節置換術.日整会誌83:S208,2009
2) 伊藤雅之,徳永邦彦,北原 洋・他:骨盤骨切り術後の臼蓋に通常のTHA臼蓋カップは設置できるか?―骨性被覆度の検討.日本人工関節学会誌34:73-74,2004
3) Kanai H, Takatori Y, Umeyama T, et al:Rotational acetabular osteotomy for the treatment of dysplasic hips with end-stage osteoarthrosis. a biological alternative to total hip arthroplasty? Arch Orthop Trauma Surg 119:376-379, 1999
4) 茂呂 徹,高取吉雄,金井宏幸・他:寛骨臼回転骨切り術.整・災外44:637-642,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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