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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻3号

2009年03月発行

連載 小児の整形外科疾患をどう診るか?―実際にあった家族からの相談事例に答えて・23

先天性下腿偽関節症

著者: 亀ヶ谷真琴1

所属機関: 1千葉県こども病院整形外科

ページ範囲:P.292 - P.293

文献概要

相談例「先天性下腿偽関節症」

 私の娘(8歳)のことで,お伺いしたいと思います.

 娘は,先天性右下腿偽関節症と診断され,これまでに悪い部分を取り除き,骨延長を創外固定器にて行いましたが,伸ばした部分がうまくつかず,偽関節となっており現在装具で生活しております(松葉杖なしでゆっくり歩行できます).偽関節の部分の骨が少しずつ吸収されているようで,創外固定器をとりつけ,偽関節の部分をつなげる手術を数カ月後に行ったほうがよいとのことです.

 今度手術を行うのは3回目で,足の長さが現在右足に比べ差がある状態でさらに差が出るそうです.その差は将来的に膝より上を伸ばすとのこと,私は,本人のことを思うとなんとか他の方法で治療できないかと思い悩む日々です.ご意見をいただければ幸いです.

参考文献

1) Crawford AH:Neurofibromatosis in children. Am Family Physician 17:163-170, 1978
2) Johnston CE II:Congenital pseudarthrosis of the tibia:Results of technical variation in the Charnley-Williams procedure. J Bone Joint Surg Am 84:1799-1810, 2002
3) Uchida Y, Kojima T, Sugioka Y:Vascularised fibular graft for congenital pseudarthrosis of the tibia. Long-term results. J Bone Joint Surg Br 73:846-850, 1991
4) 亀ケ谷真琴,篠原裕治,久光淳士郎・他 Bone transportによる先天性偽関節症(神経線維腫症Ⅰ型)の治療経験―短期成績の報告.日本創外固定・骨延長学会雑誌13:73-78,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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