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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻4号

2009年04月発行

文献概要

臨床経験

Locking Compression Plate(LCP) Distal Humerus Plateを用いた上腕骨遠位端骨折の治療経験

著者: 山中芳亮1 酒井昭典1 大茂壽久1 中村利孝1 善家雄吉2

所属機関: 1産業医科大学整形外科 2労働者健康福祉機構香川労災病院整形外科

ページ範囲:P.391 - P.395

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 目的:Locking compression plate(LCP) distal humerus plateを用いて治療した上腕骨遠位端骨折の治療成績を明らかにする.対象と方法:男性1例,女性4例,平均72.6歳であった.術後外固定期間,術直後の整復位の保持および合併症の有無,JOAスコア,術後関節可動域について検討した.結果:骨癒合は全例で得られ,矯正損失を認めなかった.術後関節可動域は伸展-20°,屈曲120°であった.結語:術後早期から可動域訓練が可能で,JOAスコアと術後関節可動域は他のプレート固定法と差がなかった.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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