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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻5号

2009年05月発行

文献概要

誌上シンポジウム プレート骨接合術―従来型かLCPか

骨折治療に求める絶対的安定性と相対的安定性の適応と選択するプレート

著者: 新藤正輝1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター救急部

ページ範囲:P.429 - P.433

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 骨幹部骨折の固定法として,AOグループは長らく骨折部を正確に整復し,骨片間圧迫による強固な固定を行う絶対的安定性を推奨してきた.その結果得られる骨癒合形態は,仮骨形成のみられない特殊な癒合形態であり,直接的骨癒合と呼ばれた.一方,髄内固定法に代表される,骨折部の癒合を妨げない程度の動きを残した固定法は,豊富な仮骨形成がみられ,絶対的安定性に対して相対的安定性と呼ばれる.プレート固定法は,絶対的安定性を目標とする固定法から,骨片の血行を温存する生物学的固定法へと発展進化していった.

参考文献

1) Baumgaertel F:架橋プレート法.pp169-176(糸満盛憲 監訳:AO法骨折治療.医学書院,東京,2003)
2) Perren SM, Frigg M, Hehli M, et al:ラグスクリュー.pp119-128(糸満盛憲 監訳:AO法骨折治療.医学書院,東京,2003)
3) Wittner B, Holz U:プレート.pp129-142(糸満盛憲 監訳:AO法骨折治療.医学書院,東京,2003)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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