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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻5号

2009年05月発行

文献概要

誌上シンポジウム プレート骨接合術―従来型かLCPか

Locking Compression Plateのピットフォールと不具合例対策

著者: 佐藤徹1 塩田直史1

所属機関: 1国立病院機構岡山医療センター整形外科

ページ範囲:P.449 - P.455

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 Locking Compression Plate(以下LCP)を用いて治療を行った長管骨骨折例の臨床的治療成績を検討し,合併症と問題点を検討することによってその適応と限界について検討した.上腕骨近位部骨折において64例中4例で固定術後から骨癒合までの間に内反変形を認めた.プレートの固定性は一気に低下するわけではなく,リハビリテーションを遅らせることで対応可能である.LCP周囲骨折は3例で認めたが,いずれも著明な骨粗鬆症を合併しており,脆い骨でも良好な固定性を示すものと考える.脛骨遠位部骨折2例でロッキングスクリューの破損を認めた.

参考文献

1) 澤口 毅:Locking Plate Systemの理論.骨折手術における新しいプレート固定の概念と実際.AO/ASIFの動向を中心に.整・災外47:1257-1265,2004
2) 佐藤 徹,塩田直史,荒瀧慎也・他:LCP(locking compression plate)の適応と限界.骨折30:534-537,2008
3) Wagner M:General principles for the clinical use of the LCP. Injury 34:31-42, 2003
4) Wagner M, Frigg R:AO Manual of Fracture Management:Internal Fixators;Concepts and Case using LCP and LISS. Georg Thieme Verlag, Stuttgart, Germany, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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